隋唐演義 〜集いし46人の英雄と滅びゆく帝国〜

物語 STORY

英雄大集結!

悪名高き暴君を倒すため、義で結ばれた英雄たちが起ち上がる!

開皇かいこう9年(紀元589年)、隋が全国統一を果たした。初代皇帝・楊堅ようけんの次子・楊広ようこうは、うわべは孝行息子だったが内心では皇位継承を狙っており、側近の宇文化及うぶんかきゅうや正妻の蕭美娘しょうびじょうとともに悪智恵をめぐらせて父王や皇太子の兄を暗殺。まんまと2代目皇帝の座についた楊広(おくりな煬帝ようだい)は淫蕩にふけり、外征や大規模な土木工事を繰り返した。世は乱れ庶民は苦しみ、各地で反乱の動きが起こる。北斉ほくせいの将軍だった父を幼くして失った秦瓊しんけいは、清廉な役人である一方、緑林の大物・単雄信ぜんゆうしんとも親しく交わる仁義の士。楊広の叔父で隋の功臣である楊林ようりんに見込まれた秦瓊は、かねて心を通わせていた楊林の娘・玉児ぎょくじと晴れて夫婦になる。ところが楊林は父の仇だったことが分かり、衝撃を受けた秦瓊は楊林と決別。玉児から楊広の数々の悪行を知らされ、反朝廷の決意を固めるのだった。秦瓊、単雄信を筆頭に、羅成らせい程咬金ていこうきん徐茂公じょもこうら志を同じくする46人の英雄好漢は瓦崗塞がこうさいに集結し、朝廷をおびやかす一大勢力となっていく・・・。